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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
子宮体癌
急速な進行を示した子宮原発のMalignant Mesenchymoma(悪性間葉腫)の1例


間瀬 徳光, 難波 直子, 岩見 菜々子, 竹内 沢子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 石田 友彦, 藤 孝一郎, 山本 幸彦, 丸茂 元三, 森田 豊, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 LeiomyosarcomaとOsteosarcomaが混在する子宮原発のMalignant Mesenchymomaの1例を経験したので報告したい.症例は67歳,未経妊未経産,閉経55歳.下腹部痛を主訴に前医受診し,CT・MRIにて子宮筋腫と診断されたが症状が軽度なため経過観察となった.前医受診6ヶ月後に,強い下腹部痛,発熱にて当院へ救急車にて来院された.MRIにて子宮近傍に存在する長径20cmほどの腫瘤を認め,T2強調画面にて腫瘍内部に白色を呈す部分が存在した.経腹超音波ドップラー法にて腫瘤内には豊富な血流を認めた.LDHは628U/Lと上昇しており,子宮肉腫を疑い,手術の方針とした.子宮と連続する成人頭大の腫瘤(表面は血管に富み,一部被膜破綻があり,肉眼的に筋腫様だが脆弱な組織を多く含んでいた)と直腸表面には3cm大の播種病変を認め,単純子宮全摘術・両側付属器切除・直腸部分切除を施行した.手術後の残存病変としては,腸間膜表面に,2〜5mm大の播種巣が散在した.病理組織診にてLeiomyosarcomaとOsteosarcomaが混在するMalignant Mesenchymomaと診断された.術後にイホスファミドとアドリアマイシンの2剤にて化学療法を行うも,肺転移巣の新たな出現・骨盤内残存腫瘍の急速な増大を認めた.化学療法2クールを終了したが,その後も骨盤内腫瘍の急速な増大を認め,同部からの出血を繰り返し,輸血を施行するも手術後3ヶ月あまりにて永眠となった.子宮原発のMalignant Mesenchymomaはまれな疾患であり,文献的考察を加えつつ報告したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 177-177, 2008


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