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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
生殖内分泌・不妊1
下垂体精巣機能不全にて精巣刺激後の顕微授精にて妊娠に至った1例


出居 貞義, 新垣 総子
大宮レディスクリニック婦人科


 今回我々は,下垂体精巣機能不全の1例を経験したので報告する.症例は39歳,186cm,68kgの方で,特に既往歴はなし.大阪の総合病院泌尿器科にて下垂体精巣機能不全と診断される.症例の妻は愛知の不妊専門クリニックにて夫の精巣刺激を3ヶ月した後に顕微授精を2回凍結胚移植を1回施行して妊娠成立し,健常女児を得る.その後,もう一児を希望して凍結胚移植を1回するも妊娠せず.その後札幌に転勤され,そこでも不妊専門クリニックにて3ヶ月の精巣刺激後に顕微授精を2回,凍結胚移植を2回して7w流産と17週でIUFDに終わる.H16年埼玉に転勤され,同年10月に当院初診する.精液検査で遠心後の沈渣にも精子認められず,LH<0.3mIU/ml,FSH<0.2mIU/ml,T41.3ng/dlと下垂体機能低下と男性ホルモンの顕著な低値を認めた.初診時よりhCG5000単位とhMG150単位を週2回筋注開始し,2ヶ月後には精液検査で濃度0.4M/ml,運動率50%,運動精子0.2M/ml(M=×106)と運動精子が初めて認められた.4ヶ月後ロング法にて採卵3ケ,顕微授精を行い3日目に2ケ胚移植するも妊娠せず.H17年5月より同様に精巣刺激を開始し,1ヶ月後にはFSH0.9mIU/ml,LH<0.2mIU/ml,T790ng/dlと速やかに回復,2ヶ月には同様に精液所見改善し,精巣刺激3ケ月後にロング法にて,採卵6ケ,顕微授精をして5ケ受精卵が得られ,採卵後3日目に3ケ胚移植して,双胎妊娠となる.しかし一児はGS確認されたのみで発育しないため単胎妊娠となり,30w〜36wまで早産入院したが37w4dで2932gの正常男児を得る.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 245-245, 2008


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