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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
双胎,低置胎盤
MD双胎の管理と予後


崎川 牧子, 安達 知子, 浦野 晃義, 湯 暁暉, 中林 靖, 松井 大輔, 鶴賀 香弥, 川名 有紀子, 竹田 善治, 中山 摂子, 坂元 秀樹, 中林 正雄
愛育病院産婦人科


 【目的】MD双胎はTTTS,早産など重篤な合併症も多く,ハイリスク妊娠である.MD双胎の適切な管理と予後について考察する.【対象・方法】2000年から2007年に当院で分娩したMD双胎74例を,32週以前の早産症例,TTTS症例について後方視的に検討した.【結果】2000年から2007年の8年間に当院で分娩した12,380例中多胎は327例(2.6%)であり,双胎321例中DD双胎247例(76.9%),MD双胎74例(23.1%)であった.MD双胎74例中TTTS発症6例(8.1%),無心体症例1例(1.4%),22週以降のIUFD6例(8.1%,両児死亡2例,1児死亡4例)を認め,IUFDをきたした原因はTTTS2例,臍帯過捻転1例,常位胎盤早期剥離1例,無心体1例,原因不明1例であった.分娩週数はDD双胎35.0±2.9週に対し,MD双胎は33.3±4.4週であった.32週未満の早産はDD双胎28例(11.3%,母体搬送15例)に対し,MD双胎では22例(29.7%,母体搬送16例)認め,分娩契機はTTTS発症6例,陣痛発来8例,前期破水4例,IUGR1例,前置胎盤出血1例,常位胎盤早期剥離1例であった.MD双胎の32週未満の早産症例では,妊娠中に20%以上の2児間discordancyを認めた症例は9例(40.9%),羊水過多・過少を認めた症例は10例(45.5%)と高率であり,そのうちTTTS発症は6例で発症時期は26.3±2.7週(23〜30週)であった.【考察】MD双胎で,早期から2児間discordancyや羊水過多・過少を認める症例は予後不良なことも多く,慎重な経過観察が必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 256-256, 2008


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