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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
ART
当院で実施したARTにおける初期胚形態とその後の発生能に関する検討


高橋 和政, 土田 香織, 花澤 司, 小川 修一, 田口 敦, 本山 光博
医療法人三秀会中央クリニック培養室


 【目的】ARTにおいて移植胚数を制限することは多胎妊娠を防ぐ上で重要である.移植胚数の制限に伴い移植胚の選択がより重要になる.当院においても学会会告に従い移植胚数を制限しているが,移植胚の選択に苦慮するようなケースもあり,また移植胚数が減ったことにより,質的に良好とは言い難いような胚でも凍結保存を希望する患者も増加している.そこで,当院で行ってきた単純な胚の形態的評価とその後の発生能について,当院で実施した胚盤胞移植法の培養の記録を用いて後方視的に解析した.【方法】2005年1月〜4月までに当院にて実施した胚盤胞移植法(69症例)での2前核形成卵由来胚について培養48時間(109個)あるいは72時間(469個)の胚の状態を割球数とフラグメントの割合(0-5%,10-15%,20-30%,それ以上)で分類し各々の培養120時間目での胚盤胞への発生率を比較した.【結論】分割数は48時間では2〜6分割であり2分割と4分割の頻度が高かったが,双方の胚盤胞発生率(34.6% vs. 47.1%)に有意な差はなかった.従って質が良好であれば2細胞胚と4細胞胚ではどちらを選択しても同等の発生能を期待できると思われる.72時間での分割数は2〜8分割以上であったが,2〜3分割の胚では胚盤胞の発生は全く認められなかった.また4〜5分割からの胚盤胞発生率も6分割以降の胚の発生率(30%以上)に較べ低率(5〜25%)であった.6分割以降の胚では質の低い胚からも形態的に良好な胚盤胞が発生しており,このことから72時間胚においては質的に低めであっても分割数を優先して選択すべきと考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 272-272, 2008


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