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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
生殖内分泌・不妊2
子宮筋腫に伴う重症貧血治療後にReversible posterior leukoencephalopathy syndrome(RPLS)を発症した1例


多胡 佳織, 今井 文晴, 岸 裕司, 五十嵐 茂雄, 伊藤 理廣, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科


 Reversible posterior leukoencephalopathy syndrome(RPLS)は臨床症状として頭痛,意識障害,痙攣,視覚異常などを呈し,画像上後頭-頭頂葉領域に浮腫性変化が認められるが,原因疾患の改善に伴い臨床・画像所見が可逆的に消失するという特徴的な病態を有する.今回我々は,子宮筋腫に伴う重症貧血の急激な改善後にRPLSを発症した症例を経験したので報告する.症例:40歳,未経産.以前より子宮筋腫を指摘されていたが,平成19年9月に易疲労感を自覚し前医を受診し,高度貧血,多発子宮筋腫により当院紹介受診となった.来院時Hb3.5g/dlと高度の貧血を認め緊急入院,鉄剤投与を開始し,入院11日目にGnRHアナログの皮下注射を開始した.入院19日目にHb9.3g/dlまで改善したため退院とした.その後計2回外来にてGnRHアナログを投与.3回目のGnRHアナログ投与数日後,運転中に頭痛が出現し,約1時間後には強直性痙攣を生じたため,当院神経内科に緊急入院となった.入院時の頭部MRIでは,両側後頭葉の白質にT2強調画像,FLAIR画像で対称性の淡い高信号域,拡散強調画像で高信号を示した.ステロイドパルス,抗痙攣薬などの治療を続けていたところ,徐々に臨床症状,画像所見が改善したことから,RPLSと診断された.挙児希望と貧血再発予防のため,平成20年1月,子宮筋腫核出術を施行.退院後は視覚異常が2回出現した以外に痙攣発作等なく,現在通院中である.子宮筋腫に伴うRPLSの国内報告は4例のみである.RPLSはPIHを含む種々の高血圧症,免疫抑制剤投与を原因とする報告例が多いが,急激な貧血の改善でも生じうることを念頭におくべきであると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 274-274, 2008


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