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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍2
排尿障害を主訴に発見された腟癌の一例


名古 崇史, 難波 千絵, 横道 憲幸, 吉岡 伸人, 矢作 奈美子, 津田 千春, 大原 樹, 近藤 春裕, 鈴木 直, 小林 陽一, 木口 一成, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


 腟癌は全性器癌の約3%とまれな疾患であり,今回排尿障害を主訴に発見された腟癌の一例を経験したので報告する.症例は71歳,2経妊2経産,平成19年4月両側鼡径リンパ節腫大あり,同年8月頃より排尿障害が出現し同年12月精査にて腟癌の診断にて精査加療目的に当院紹介受診.診察上12時方向の膣壁から尿道口付近に及ぶ腫瘍あり,生検にてSCC,腫瘍マーカーはSCC抗原9.5と高値.CT上両側ソケイリンパ節転移あり腟癌4b期と診断.初回治療として平成20年1月より動注化学療法を施行.総腸骨動脈よりCDDP 100mg/body,5-FU 1000mg/bodyで施行.(計4コース施行,4コース目はCDDPによる腎機能増悪あり5-FU 1000mg/b,MMC 10mg/bodyで施行.)その後排尿障害も改善したため,手術も検討したが患者の希望により施行せず.同年4月より放射線療法を全骨盤照射でtotal 45Gy施行し,追加で尿道口付近の残存腫瘍に絞り合計60Gy施行.効果判定として両側鼡径リンパ節腫大も消失,RECIST評価にて40%の縮小ありPR.SCC抗原も1.5と正常値となり,現在再発兆候無く外来にて経過観察中である.腟癌は進行癌でも組織型により,動注や放射線療法を用い長期生存する可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 288-288, 2008


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