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第116回学術集会(平成20年11月29日(土),30日(日))

【一般演題】
良性腫瘍
術前に癒着を予見し,腹腔鏡を選択することにより,より安全に手術を遂行できた卵巣腫瘍の1例


中山 毅, 石橋 武蔵, 田中 一範
JA静岡厚生連静岡厚生病院産婦人科


 【目的】2回開腹歴のある左卵巣腫瘍患者に対し,腹腔鏡手術を施行し,癒着に伴う膀胱や腸管損傷を回避できたと考えられる症例を経験したので,報告する.
【経過】51歳,女性.2経産(2回帝切,縦切開).下腹部痛を主訴に来院.内診にて6cm大の左卵巣嚢腫を認めた.MRIでは,卵巣嚢腫は単房性,漿液性のであり,また子宮が腹壁に接して偏在し,膀胱は上方に吊り上り,さらに腹壁に腸管癒着の可能性が考えられた.再開腹では,他臓器損傷の可能性があると考えられたため,腹腔鏡によるアプローチを試みることとした.全身麻酔下に,腹腔鏡下左子宮付属器切除施行.臍は縦切開にてopen法にて,問題なく腹腔内に到達.臍下の前回切開創にかけて,大網,小腸が癒着.膀胱子宮窩は完全に癒着しておりスペースを認めなかった.まずは腸管と腹壁の癒着剥離施行.その上で,型どおり左子宮付属器切除を施行した.子宮と腹壁の癒着剥離は困難であり,剥離できず.手術時間38分.出血は11g.周術期は特に問題なく経過した.
【結論】開腹手術と比較して,腹腔鏡下手術は合併症の発生が高いと考えられているが,症例によっては安全に手術できることもあると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(3) 293-293, 2008


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