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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
優秀演題 腫瘍
子宮頸部腺癌Ib期症例は縮小手術が可能か


竹林 明枝, 横尾 郁子, 古賀 千悠, 長谷川 亜希子, 須藤 なほみ, 高本 真弥, 山口 隆, 東梅 久子, 古屋 智, 北川 浩明
虎の門病院産婦人科


 【目的】子宮頸部腺癌(AC)Ib期症例における縮小手術の可能性について検討する.【方法】1983年から2008年までの26年間に当科で初回治療を行ったAC67例とSCC556例について進行期,予後不良因子(血管侵襲・リンパ管侵襲・リンパ節転移),予後を比較し,ACIb期症例の治療法を考察した.【成績】1)ACの子宮頸癌全体に対する頻度は10.8%であった.2)Ib期以上の症例はAC49例,SCC109例であった.進行癌における期別頻度はACvsSCCIb期26(53.1%)vs43(39.4%),II期15(30.6%)vs46(42.2%),III+IV期8(16.3%)vs20(18.3%)であり,ACの進行期が有意に高くはなかった.3)Ib期症例における血管侵襲の頻度はACvsSCC22.7%vs39.5%,リンパ管侵襲31.8%vs63.2%(p<0.05),リンパ節転移4.5%vs18.4%で,リンパ管侵襲はACが有意に少なく,血管侵襲とリンパ節転移はACが少ない傾向にあった.4)ACIb期の浸潤が3mm未満の症例では全ての因子が陰性であった.5)5年生存率はACとSCCはほぼ同等であった.【結論】ACIb期ではSCCと比較しリンパ管侵襲はACで有意に少なかった.他の予後不良因子は有意差はないもののACが少なく,5年生存率もほぼ同等であり,ACIb期がSCCIb期より予後が悪いとはいえないと思われた.浸潤の浅い症例はリンパ節郭清の省略や単純子宮全摘術への変更等の縮小手術も検討し得る可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 155-155, 2009


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