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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
優秀演題 不妊・内分泌・その他
肥満女性の開腹手術における皮下埋没縫合と皮下ドレーン留置の有効性に関する検討


猪爪 裕香, 安部 正和, 土井 貴之, 内田 季之
富士宮市立病院産婦人科


 【目的】肥満は術後創部合併症の危険因子であり,近年創部離開症例が増加している.今回我々は,肥満女性の開腹手術における皮下埋没縫合と皮下ドレーン留置の有効性について検討した.【方法】2008年1月より閉腹に皮下埋没縫合を行い,BMI28以上の肥満症例に対し皮下ドレーン(閉鎖式持続吸引)を術後72時間留置している.2008年1月から2009年3月までの肥満開腹症例(D群 N=20)と2006年10月から2007年12月までのBMI28以上のステープラー使用かつドレーンを留置しない肥満開腹手術症例(S群 N=27)と後方視的に比較し術後創部合併症について検討した(下腹部横切開,悪性手術を除く).【成績】D群/S群の平均年齢は41.1±8.2/37.7±8.5歳,体重は82.0±14.5/81.6±10.4Kg,BMIは33.4±4.8/33.9±3.7と両群に有意差を認めなかった.D群では1例も創部離開を認めていない.S群では5例の創部離開(18.5%)と1例の脂肪融解(3.7%)を認めた.創部合併症は有意にS群で多くみられた(p<0.05).S群6例の創部合併症症例は全てBMI30以上であった.【結論】皮下埋没縫合に加えて皮下ドレーンを留置する事で肥満開腹手術の創部合併症を防御することに成功している.皮下ドレーンの吸引圧により皮下脂肪層を密着させ死腔を減少し浸出液を吸引することと,モノフィラメント糸を使用した皮下埋没縫合により感染率を低下させ強い抗張力を保つことが創部離開抑止に関与していると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 166-166, 2009


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