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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
手術
当院におけるTVM手術成績


平井 千裕, 山本 勉, 長沢 敢, 小堀 宏之, 西岡 暢子, 糸賀 知子, 牧野 真太郎, 渡り 綾子, 稲垣 徹訓
越谷市立病院産婦人科


 【緒言】近年,高齢化が進むにつれ,骨盤臓器脱は増加傾向にある.TVM手術は,2000年にフランスのTVM study groupが開始した手術で,弛緩し脆弱化した支持組織に変わりメッシュでTension-freeに骨盤底を再建する方法である.その利点として1.再発率が低い 2.様々なタイプの性器脱に対応可能で,術者間の差が軽減される 3.子宮温存が可能 4.手術時間が短い 5.患者満足度が高いなどが挙げられ,今後もその成果が期待される術式の1つである.
 【目的】2007年10月から2008年12月に当科で行ったTVM手術67症例に対して,身体所見(年齢,身長,体重など),臨床所見(術前症状,POP-Q分類など),手術所見(術式,手術時間,出血量,合併症など),術後所見(残尿測定,治療成績からみた評価と再発率など)についての比較・検討を行った.
 【結果】67例の平均年齢は68.5歳で,その内訳はA-TVMが12例,P-TVMが0例,AP-TVMが40例,total-TVMが9例,VTH+total-TVMが5例であった.POP-Q分類ではstage1が5例,stage2が10例,stage3が37例,stage4が15例であった.合併症は膀胱損傷が3例,直腸損傷は1例,メッシュびらんが1例,再発が1例であった.
 【結論】TVM手術は従来法に比べ低侵襲で再発率も少ないとされている.しかし,メッシュ自体が異物であるために,感染やびらんなどの術後合併症への対応が今後の課題となってくる.今後も長期的フォローを行い,検討を重ねていく必要があると思われる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 212-212, 2009


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