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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(腫瘍)
子宮頸癌治療に腸閉塞を合併した症例の検討


久保田 和子, 堀江 弘二, 松本 陽子, 荷見 よう子, 喜納 奈緒, 高橋 道子, 横田 治重
埼玉県立がんセンター婦人科


【目的】子宮頸癌治療に伴い腸閉塞を発症した症例について,背景・治療・転帰について後方視的検討行う.【対象】2000〜2005年の6年間に子宮頸癌と診断,初回治療開始となった症例は582例で,平均年齢は51歳であった.病期は0期144例・1期175例・2期155例・3期74例・4期34例であった.治療内容内訳は,手術のみ384例(広汎子宮全摘術172例,準広汎子宮全摘術62例,腹式単純子宮全摘出61例,子宮頚部円錐切除89例),手術+術後後療法(放射線治療)要したのが88例,放射線治療92例(単独61例,CCRT31例)その他が18例であった.【結果】腸閉塞を合併した症例は11例(約2%)で,手術を要したものが9例,保存的に軽快したものが2例であった.病期はpT2bN1M0が5例と半数以上を占めた.腸閉塞にて手術を要した9例の内訳は,広汎子宮全摘出術+術後放射線治療7例,広汎子宮全摘出術後に化学療法1例,再発後全骨盤内臓全摘出後1例であった.年齢は31〜60歳,発症時期は治療後3ヶ月〜4年10ヶ月と幅があった.手術を要した症例9例中4例が,小腸と大腸のバイパス術を要した.転帰は術後死亡が1例・生存が7例・担癌生存は2例・原発癌死1例・転院後不明が1例であった.【結論】子宮頸癌術後に放射線治療を行った症例は,腸閉塞のハイリスクであり,腸閉塞予防のための食事指導など,厳重なフォローが必要と考えられた.また今後術後放射線治療が予測される症例の,治療法の選択についても検討が必要と考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 250-250, 2009


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