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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(その他)
妊娠合併症例の卵巣嚢腫に対する腹腔鏡手術の検討


島貫 洋太, 北出 真理, 菊地 盤, 熊切 順, 松岡 正造, 黒田 恵司, 時田 佐智子, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


【目的】当院では,1996年から妊娠に合併する卵巣嚢腫に対して腹腔鏡手術を開始し,安全性や低侵襲の点から術式の改良を重ねてきた.これまでの手術成績を解析し,妊婦に対する腹腔鏡手術の安全性について検討した.■【方法】1996年1月から2009年5月までに腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術を施行した102例の妊婦を対象とした.年齢:30〔21-41〕歳,妊娠週数:13〔5-16〕週,腫瘍径:70〔45-180〕mm.麻酔方法や術式を再検討し改良した結果,2003年以後は全身麻酔下,気腹法による2〜3孔式の体腔外法でほぼ統一している.■【結果】体腔内法は前期症例や卵巣チョコレート嚢胞を有した22例(21.6%)に,体腔外法は80例(78.4%)に施行した.卵巣腫瘍がダグラス窩に存在していた例は57例(55.9%),卵巣嚢胞の茎捻を認めたのは5例であった.摘出検体の病理学的内訳は皮様嚢腫65例,漿液性嚢胞22例,チョコレート嚢胞8例,傍卵巣嚢腫7例であった.手術時間,出血量はそれぞれ75〔45-160〕分,21.5〔3-200〕g,入院期間は5〔4-11〕日であった.術後自然流産となったのは1例のみであり,術後の自然破水や早産例は皆無であった.胎児奇形などの周産期異常は認めず,分娩週数は39〔37-41〕週,出生時体重は3072〔2236-3700〕gであった.■【考察】手術方法の工夫により,妊婦に対する腹腔鏡手術は安全に施行できることが示唆された.さらに,本法は術後の妊娠予後にもほとんど影響を与えないと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 253-253, 2009


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