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<< 学会誌へ戻る 【はじめに】早産児，未熟児の合併症として上衣下出血は良く知られているが，稀に胎児期に発症し，胎児水頭症の原因となることがある．今回，胎児期に発症した上衣下出血により水頭症をきたした症例を経験したので報告する．■【症例】36歳2経妊2経産婦．既往歴・家族歴に特記事項なし．近医で妊婦健診を受診していたが，妊娠35週までの妊娠経過に特記すべき異常なし．妊娠37週1日の健診で両側側脳室拡大を指摘され，当院へ紹介となった．経腹超音波検査上，側脳室拡張があり，胎児MRI検査では右側優位の両側側脳室拡張，第3脳室拡大，右側脳室脈絡叢に肥厚があり，脈絡叢乳頭腫が疑われた．脳室拡大の進行があり37週3日に選択的帝王切開とした．日齢0にリザーバーを留置し，脳室拡大は速やかに改善し，最終的に血腫にともなう水頭症であることが確認された．日齢14に退院となり，現在外来経過観察中である．■今回の症例について文献による考察を加えて報告する． 日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 261-261, 2009 |
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