関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
早産
Chronic Abruption Oligohydramnios Sequence(CAOS)の2例


小林 祐介, 中村 晃和, 松浦 眞彦, 東 裕福, 加藤 江利奈, 佐々木 重胤, 浅沼 亜紀, 古屋 潮, 宮川 康司, 山本 樹生
日本大学医学部産婦人科


【はじめに】CAOSとは発症から7日を越えて慢性に経過する常位胎盤早期剥離にPROMによらない羊水過少を伴う疾患として報告されている.今回我々は2例のCAOS症例を経験したので報告する.【症例1】29歳初産婦.妊娠17週より腹緊認め,妊娠18週4日に腹緊の増悪・性器出血・頸管長の短縮を認めたため当院へ紹介・入院となった.軽度の炎症を認め,切迫流産・子宮内感染の疑いとして抗菌薬,塩酸リトドリンの点滴を施行.Check PROM陰性であるが経過中,羊水過少認めた.炎症反応は改善するも胎盤後血腫を認め,妊娠23週5日に子宮内胎児機能不全,胎盤早期剥離の診断で緊急帝王切開を施行した.胎盤病理は胎盤後血腫と胎盤組織壊死を認めた.【症例2】39歳経産婦.妊娠21週に性器出血と子宮収縮が認められ前医入院.軽快せず妊娠24週5日に当院に母体搬送となった.胎盤後血腫を認めCheck PROMは陰性だが羊水過少を伴い,軽度の炎症を認め,抗菌薬,塩酸リトドリン,硫酸マグネシウムで加療.内・外出血のために高度の貧血を認め,濃厚赤血球を4単位輸血した.その後貧血改善するも性器出血が持続し,妊娠25週4日にCTGでSinusoidal Patternを認め子宮内胎児機能不全の診断で緊急帝王切開を施行.胎盤に凝血があり軽度の絨毛膜羊膜炎を認めた.【結語】CAOSは比較的新しいい概念であり症例報告も少なく,病態も解明されていない.絨毛膜下血腫と胎盤早期剥離の境界が明確でなく,妊娠週数も25週以前であることより分娩時期のタイミングを慎重に判断する必要があると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 270-270, 2009


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会