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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
MTXによる治療
子宮外妊娠に対するMTX療法の成否のポイント〜17症例の解析より〜


佐藤 翔, 難波 聡, 新澤 麗, 水上 順智, 梶原 健, 岡垣 竜吾, 板倉 敦夫, 石原 理
埼玉医科大学産婦人科


2007年7月から当院では,子宮外妊娠(卵管・頸管・腹腔・瘢痕部)に対して,病院IRBの認可を得て,条件を満たした希望患者に薬物療法(MTX全身投与)を開始した.従来これらの疾患には卵管摘出や子宮摘出といった妊孕性の低下,喪失を伴う手術療法が選択されてきたのに対し,MTXによる治療は妊孕性を温存できうる利点がある.子宮外妊娠に対してMTX投与を施行した症例の治療経過を解析することによって,治療の成否を分けるポイントを検討することを目的とする.<方法>当院でプロトコールに沿って子宮外妊娠に対しMTX投与を施行した症例(2007年7月〜2009年5月 17症例)を後方視的に解析した.<結果>12症例が卵管妊娠,5例は妊娠部位不明であった.同期間の子宮外妊娠59症例のうち,24症例(41%)がMTX適応ありと判断され,そのうち17症例(71%)がMTXを選択した.全17症例中2回のMTX投与を要した症例は9症例であり,全て(MTX投与4日目のhCG)/(治療直前のhCG)比が0.99以上であった.MTX投与後開腹手術を施行した症例は3例であり,この3例のみが治療直前の血中hCG値が3300mIU/mL以上であった.<結論>治療直前の血中hCG値が3300mIU/mL以上の症例は後に緊急手術を要する可能性がかなり高い.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 284-284, 2009


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