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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍1
直腸粘膜下腫瘍を契機に発見された卵巣癌の1例


福田 麻実, 山本 泰弘, 浅川 恭行, 田岡 英樹, 櫻井 信行, 久布白 兼行
東邦大学医療センター大橋病院産婦人科


卵巣癌が大腸へ転移する確率は約30%といわれているが,転移性大腸癌,特に播種性転移においては漿膜面に結節性病変を認めることが多く,粘膜下に病変を認めることは少ない.今回我々は下部直腸の粘膜下腫瘍を契機に発見された卵巣癌の1例を経験したので報告する.症例は68歳女性,2回経産,健診にて便潜血陽性を指摘され大腸内視鏡検査を施行したところ下部直腸に表面平滑な粘膜下腫瘍病変を認め,生検にて転移性腺癌と診断されたため精査・加療目的に当院外科へ紹介となった.腹部CT・骨盤MRIにて下部直腸右側に4×4×8cm大の腫瘍を認め,右卵巣に約2cm大の嚢胞性病変が認められた.腫瘍マーカーはCA19-9 53.4U/ml,CA125 788U/mlと上昇し,CEAは正常範囲であった.以上より直腸癌や他の骨盤内腫瘍が原発である可能性も否定はできなかった.開腹手術を施行したところ,大網に小結節状の播種性病変が多数認められ,右卵巣の術中迅速病理検査では腺癌の診断であった.単純子宮全摘術・両側付属器切除術・大網切除術・後腹膜リンパ節生検を施行し,併せてS状結腸切除術・人工肛門造設術を行った.術後病理検査にて卵巣原発の漿液性腺癌であり臨床進行期FIGOIIIc期と診断された.化学療法としてTC療法を導入し6クール施行後,現在経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 314-314, 2009


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