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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍1
重症肺血栓塞栓症による呼吸困難感を契機に発見された卵巣癌の一例


鶴岡 みずほ, 八重樫 優子, 大藏 慶憲, 堀内 縁, 松浦 孝幸, 山中 政人, 里野 美佳, 島 絵美里, 小林 康祐, 宇田川 秀雄
総合病院国保旭中央病院産婦人科


深部静脈血栓症(以下,DVT)合併の骨盤内腫瘍患者は少なくない.今回我々は,呼吸困難で来院し重篤な肺血栓塞栓症(以下,PE)まで合併した卵巣癌の一例を経験したので報告する.症例は31歳.妊娠歴無し,未婚.血栓性素因やDVT含め既往歴 家族歴に特記事項なし.3日前からの呼吸困難とふらつき,発熱を認め,当院救急外来受診.酸素化低下と頻呼吸,頻脈あり,造影CTで両側の広汎なDVTと右主肺動脈を含む多発PEを認めた.また骨盤内には充実部を有する多房性腫瘤を認め,両側卵巣腫瘍が疑われた.同日救命目的に緊急で一時的IVCフィルターを挿入し,ICU管理にてヘパリンで抗凝固療法開始とした.明らかな血栓性素因は無く,骨盤内腫瘍による物理的な静脈圧排がDVTの主因となりPEもきたしたと考えられ,早期に腫瘍減量手術の方針とし,術中のPE悪化への対策も講じた上で13病日に手術に望んだ.術前検査では卵巣癌が疑われたが,左付属器切除後の術中迅速病理組織は境界悪性腫瘍との診断で,妊孕性温存の強い希望により右は腫瘍部分切除術に留めた.術中急変なく終了し,術後ICUで抗凝固療法を再開,その後貧血進行なく,術後6病日より血栓溶解療法も開始し,血栓は縮小傾向を認めた.ただし急変リスクは依然高く,24病日に永久型IVCフィルターを挿入,抗凝固療法内服へ切り替え,退院となった.永久標本の病理結果は類内膜癌で,StageIcにて現在外来管理中である.今回,PE悪化による急変のリスクがあり,救命にあたり,腫瘍減量術の周術期管理も含め,婦人科,循環器科,ICU,麻酔科が連携をとって治療を行なったことが重要であったと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 315-315, 2009


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