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【原著】
乳癌合併妊娠における乳房温存療法


栗下 昌弘
医療法人鉄蕉会亀田総合病院産婦人科幕張事業部(元聖路加国際病院女性総合診療部)


 今回の研究報告の目的は,乳癌合併妊娠における乳房温存療法の臨床成績を述べることである.本研究は筆者の前勤務地であった聖路加国際病院において,2001年1月から2007年12月の間に経験した妊娠中の乳癌に対して施行された乳房温存療法の後方視的症例検討である.4例が乳房温存療法のcriteriaに相当したが,2例は,妊娠中に温存手術を施行し,術後化学療法を行った.2例は,妊娠中期,後期に術前化学療法を行い,産後に温存手術を施行したが,1例は,術後病理検査にて断端陽性と判定されたため,その後に乳房切術が施行された.臨床進行期はstage IIA,及びstage IIIAであった.母体は術後56か月(中央値)で,転移,再発を認めていない.出生児も,出生後59.5か月(中央値)で,異常を認めていない.妊娠中期,後期に診断された乳癌合併妊娠では,非妊娠時における乳癌の標準的な治療法として認められている乳房温存療法が可能であることが示唆された.乳癌合併妊娠における乳房温存療法を母児にとって安全に施行するためには,集学的な管理が必要である.さらに,妊娠中に受けた化学療法の児に対する長期的な影響を議論するためには,より多くの施行症例の集積が必要であると考える.

Key words:breast cancer, pregnancy, breast conservation therapy, chemotherapy, fetal risk

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(1) 9-15, 2010


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