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【特集】
腹腔鏡手術中に超音波メスのブレードが破損した1例


石井 博樹, 鈴木 隆弘, 後藤 優美子, 杉山 太朗, 中村 絵里, 呉屋 憲一, 石本 人士, 三上 幹男, 和泉 俊一郎
東海大学医学部専門診療学系産婦人科


 近年腹腔鏡下手術は,その低侵襲性により広く行われるようになってきた.その発展は手術器具の進歩によるところが大きい.しかしその一方で,合併症や手術器具の破損などの報告例が散見される.今回我々は,腹腔鏡下手術中に超音波メスのブレード破損を経験したので報告する.症例は39歳,0回経妊0回経産.不妊期間3年にて当院受診し経腟超音波検査およびMRI検査で子宮体部前壁に径77×65 mm大の筋層内筋腫を認めたため腹腔鏡下による筋腫核出術を予定した.気腹法,3孔法にて行った.腹腔内を観察後に筋層内筋腫を核出するため,バゾプレシン局注後子宮漿膜に超音波メスで切開を入れ始めた.数分後,超音波メスブレードの根元が突然折れて破損を起こした.破損部分を確認後に破損したブレード部分を鉗子で回収し他に破損がないことを確認した.腹腔鏡下手術の普及に伴い,手術器具の破損の報告例も散見されるようになった.術中に発見されるケースが多いが,術中に破損が判明しても,破損部位が小さい場合には腹腔鏡下に回収することが困難な場合もある.術後に破損が判明した場合には,腹腔内遺残の有無を判定するために術中画像の確認や腹部レントゲン検査等による検索が必要となる.

Key words:Laparoscopy, Complication, Ultrasonic scalpel, Myomectomy

日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(1) 117-121, 2010


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