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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
優秀演題婦人科
・子宮頸部神経内分泌癌20例の検討


青海 咲子, 岩田 卓, 西尾 浩, 大野 暁子, 平尾 薫丸, 藤井 多久磨, 塚崎 克己, 青木 大輔, 吉村 泰典
慶應義塾大学産婦人科


(目的)子宮頸部原発の神経内分泌癌は,早期に転移をきたし予後不良とされる.今回,当院で経験した20症例について治療法および予後を検討した.(方法)1994年から2009年に当院で診断した神経内分泌癌20例の組織型,進行期,治療法,予後を検討した.(成績)年齢は27〜69歳,平均38.3歳であった.術前I診断は,神経内分泌癌15例,扁平上皮癌4例,腺癌1例であった.進行期はIb1期11例,Ib2期5例,IIa期2例,Ib期1例,IIIb期1例で,IIb期とIIIb期を除く18例に広汎子宮全摘出術を施行した.術後病理組織診断は小細胞癌18例,大細胞型神経内分泌癌2例で,小細胞癌のうち5例に他組織型の併存を認めた(扁平上皮癌2例,腺癌1例,腺扁平上皮癌1例,上皮内癌および上皮内腺癌1例).広汎子宮全摘術施行症例の術後療法として化学療法を14例,放射線療法を2例,同時化学放射線療法を2例に行った.初回化学療法のレジメンは2000年までEtposide/CDDP(EP)(2例),2006年までCDDP/Adriamycin/Etposide(PAE)(3例),2007年以降CPT-11/CDDP(9例)で,そのうち2例は好中球減少(G4),下痢(G3)の有害事象のため,EP療法に変更した.全20例の観察期間は1〜109ヵ月,平均22ヵ月で,原病死8例,担癌生存3例,無病生存8例,不明1例で,再発部位は骨盤内2例,肺4例,頭蓋内1例,肝1例,多発再発2例であった.手術症例18例の中でリンパ節転移を認めた8例中7例が再発したが,リンパ節転移陰性10例中再発は2例のみであった.(結論)子宮頸部神経内分泌癌は予後不良とされるが,リンパ節転移陰性症例では生存例もみられた.当科では現在,術後補助療法としてCPT-11/CDDPを行っているが,多くの症例で治療を完遂可能であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 203-203, 2010


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