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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
産褥
・産褥期にTTP/HUSを疑い血漿交換を行った一例


時長 亜弥, 佐藤 団, 竹島 和美, 笠井 絢子, 高島 邦僚, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科産婦人科


【緒言】血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura:TTP)と溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome:HUS)は血小板低下,微小血管症性溶血性貧血,腎機能障害が主要症状である.前者は更に発熱,中枢神経障害を呈するが,両者の鑑別は難しい場合が多い.TTPの病因は,止血因子であるvon willebrand因子を特異的に切断する酵素,ADAMTS13の活性低下といわれる.二次性の場合は膠原病,薬物,骨髄移植などのほか妊娠が影響し,ADAMTS13に対する自己抗体が形成される.血漿交換が有効であり,ADAMTS13を補い,自己抗体を除去するからと考えられている.一方,HUSは大腸菌の産生するVero毒素などが原因といわれ,腎不全に準じた治療が必要である.今回,産褥期にTTP/HUSを疑い血漿交換を行った一例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.【症例】35歳,初産婦.高血圧合併妊娠,妊娠糖尿病.妊娠中期より関節痛を認め,何らかの自己免疫疾患が疑われ諸検査したが,診断はつかず.痛みが増悪し,炎症反応上昇を認めたため,妊娠37週に分娩誘発をした.正常分娩後も関節痛,炎症反応は改善せず.産褥9日に上腹部痛,手足のしびれが出現した.産褥10日に,腎機能悪化と血小板低下,右眼視覚障害を認めたため,TTP/HUSを疑い,透析と血漿交換を開始した.その後,2カ月間定期的に同治療を継続し,寛解した.治療前の血清でADAMTS13活性低下は認めなかった.【結語】妊娠中に溶血,血小板低下を認める病態には,HELLP症候群が有名であり,妊娠の終了により症状は改善する.産褥に改善しない時や新たに症状出現を認める時は,TTP/HUSを疑い,血漿交換を考慮する必要がある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 217-217, 2010


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