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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
子宮筋腫
・腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)後に両下肢コンパートメント症候群,横紋筋融解症を生じた一例


富永 都子, 早川 繁, 小曽根 浩一, 市川 良太, 高野 克己, 新井 ゆう子, 西田 正人
国立病院機構霞ヶ浦医療センター産婦人科


何らかの原因により,四肢の骨と筋肉によって構成されるコンパートメント(区画)の内圧が上昇し血行障害や神経障害をきたし筋肉の機能不全や筋壊死にいたるものをコンパートメント症候群という.通常コンパートメント症候群の原因は外傷性がほとんどであり,術後発症は稀である.今回我々は低砕石位にて腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術(LAM)を施行し,術後にコンパートメント症候群,横紋筋融解症を発症した稀な症例を経験したので,本人の同意を得て文献的考察を加え報告する.【症例】38歳,0経妊0経産,身長162cm,体重71kg(BMI 27).腹腔鏡手術を希望され,当院を受診された.子宮は多発筋腫により,超新生児頭大に腫大しており,筋腫の数や位置より下腹部に小切開6cmを加えるLAMを施行した.体位は低砕石位で下肢はレビテータTMを用いて固定し,麻酔は硬膜外を併用した全身麻酔で両下肢には弾性ストッキング(Mサイズ)を着用し間欠下肢空気圧迫装置を装着した.認識できるすべての筋腫15個を核出するのに6時間1分を要した.出血量は700ml,薄い赤茶色尿300mlを認め術直後より下肢の腫脹,硬結,激痛を訴えた.翌日にはCPK 15710IU/Lまで上昇しMRIでは両下肢外側に軽度の腫脹と高信号領域を認めた.整形外科医師の指示に従い経過観察をしたが,症状は改善せず術後5日目に減張切開を施行した.術後47日目に退院され,現在は回復傾向にある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 233-233, 2010


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