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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
子宮内膜症・良性腫瘍
・皮膚子宮内膜症の3例


野口 唯, 松島 隆, 深見 武彦, 島田 博美, 米澤 美令, 佐藤 杏月, 中川 道子, 立山 尚子, 西田 直子, 土居 大祐, 可世木 久幸, 朝倉 啓文
日本医科大学武蔵小杉病院産婦人科


子宮内膜症のうち皮膚に生じるものを皮膚子宮内膜症といい帝切術後創部に好発するため産婦人科領域では常に念頭に置く必要がある.皮膚子宮内膜症の3例を経験したので報告する.症例1;38歳1経妊1経産(帝切1回)主訴;側腹部痛術後1年頃より創部皮下腫瘤が増大.創部右側に弾性硬,可動性不良,圧痛のない腫瘤を触知.CA125は正常範囲.経腹超音波にて皮下に29×17mmの高・低輝度が混在する充実性腫瘤を,CT検査にて腹部皮下に38×18mm大の軟部組織腫瘤を認めた.症例2;39歳 2経妊2経産(帝切1回)主訴;帝王切開術創部痛術後1年頃から創部上端に腫瘤出現.徐々に増大し月経周期と一致し疼痛出現.創部上端に圧痛を伴う可動性良好の腫瘤を触知しCA125が49U/mlと上昇.経腹超音波上直径26.2mm内部均一単胞性の低輝度領域を,MRI上T1/T2強調像ともに腫瘤内に顆粒状高信号域を認めた.症例3:37歳 1経妊1経産(帝切1回)主訴;帝王切開術創部痛術後3年頃から創部近傍皮下に腫瘤出現.徐々に増大・月経周期と一致して疼痛が増悪.創部上端に圧痛を伴う可動性良好の腫瘤を触知しCA125が42U/mlと上昇.経腹超音波上直径18.1mm内部均一単胞性の低輝度領域を,MRI上腹直筋に接しT1低信号T2高信号の腫瘤性病変を認めた.上記3例とも腫瘤摘出術施行し病理にて診断確定.術後再発なく経過中.まとめ本疾患は全子宮内膜症の1.9%を占め,うち80%が帝切創部に発生するとされている.最終診断は病理所見によるため術前正診率は低い.婦人科領域の手術瘢痕に結節を見た場合本疾患を念頭に置くべきと思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 234-234, 2010


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