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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
婦人科治療
・骨盤臓器脱手術前後の尿失禁に変化


松本 譲二1), 岡垣 竜吾2), 伊藤 百合子1), 高橋 通3), 永田 一郎2)
小川赤十字病院産婦人科1), 埼玉医科大学産婦人科2), 熊谷総合病院産婦人科3)


【目的】骨盤臓器脱には尿失禁を伴うことも多く,QOLの低下をもたらす.今回私達は骨盤臓器脱の手術前後の尿失禁について検討した.【方法】114例の骨盤臓器脱修復手術前後にパッドテスト,Q-tip testを行い,尿失禁の変化を検討した.行った手術は腟式子宮全摘出術,前後腟壁形成術に腟断端つり上げ術を行ったもの42例(1群),腟閉鎖術13例(2群),TVM 59例(3群)である.パッドテストは60分間パッドテストを膀胱内に200mlの生理食塩水を注入して行った.【成績】114例の年令は67.8才,年令と術前のPOP-Qには正の相関がみられた.1-3群の比較では,年令に有意差がみられた(p<0.0008)が,術前術後のパッドテスト,Q-tip test,POP-Q,残尿量に差は見られなかった.前述の114例以外に6例で修復手術と同時にTVT,TOTを行ったが,そうでないものと比較して術前のQ-tip testに有意差があった(p<0.05).114例のうち6例は以前に子宮摘出術をうけていた.今回の手術も含めた子宮摘出例と温存例を比較すると,術後のQ-tipに有意差がみられた(p<0.05).114例で手術により術後のパッドテストに有意な改善はないが,Q-tipでは著名な改善をみた(p<0.0001).59例は術前術後で全く尿失禁がなかったが,33例で改善を,21例で悪化しており,そのうち,14例では術前になかった尿失禁が新たにみられた.5例は術後にTVTやTOTを行った.【結論】尿失禁は手術方法による差はみられないが,個別の対応が必要と考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 243-243, 2010


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