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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
婦人科治療
・LH含有比率の異なるゴナゴトロピン製剤による排卵誘発後の臨床転帰比較検討


小塙 清
医療法人小塙医院産婦人科


緒言:体外受精においては,いかに良質の卵子を採取し受精に供するかが妊娠成功のために最も重要である.一方,良好な受精,分割,発達による妊娠成立のためには良質な精子選択法と着床に必要な健全な子宮内膜形成と子宮内環境がそろっていなければならない.今回の報告ではゴナドトロピン製剤を使用した卵巣刺激法で,どのようなホルモン状態において,どの製剤を使用すると有効な結果が得られるかについて検討した.
方法:対象症例126例をFSH製剤66例,FSH/LH比が3/1のhMG製剤71例,FSH/LH比が1/1のhMG製剤89例の3群に分類し,ホルモン動態,採卵,受精,分割の状態について解析を行った.精子頭部空胞90%以上と精子奇形率90%以上例は除外した.また事前の子宮内膜組織検査より子宮内膜増殖症,過形成の診断例は除外した.なお全症例で患者の承諾を得た.
結果:FSH群,FSH/LH=3/1のHMG群,FSH/LH=1/1のHMG群で受精/分割率はそれぞれ,56/53%,62/58%,66/64%であった.FSH製剤の場合,卵胞発育が均一であることは非常に大きなメリットであるが,PCO傾向のある症例に対しては卵胞発育が不十分なうちにE2が著しく上昇し,OHSSの危惧が生じる.hMG製剤では,卵巣刺激中の卵胞発育が不均一になりやすく,どの発育卵胞を目安とするかによって採卵時の成功が左右される.
考察:症例毎にホルモン値は毎回,変動し一定でないため,hMG製剤の選択は非常に難しいが,各症例の普段からの卵胞発育形式,ホルモン動態を観察して,FSHおよびhMG製剤を工夫して使用することが望まれる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 244-244, 2010


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