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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(婦人科1)
子宮腺筋症に対してレボノルゲストレル除放型IUS(LNG-IUS)を使用した7症例の検討


河野 彩子, 山本 勉, 小堀 宏之, 西岡 暢子, 糸賀 知子, 永井 富裕子, 島貫 洋太, 平井 千裕, 鈴木 敏史
越谷市立病院産婦人科


【緒言】レボノルゲストレル除放型IUS(以下LNG-IUS)は子宮内に装着し,レボノルゲストレル(黄体ホルモン)を持続的に放出することで長期間にわたり高い避妊効果が期待できるとして2007年より日本でも承認された.しかしLNG-IUSは避妊システムとしてだけではなく,子宮内膜増殖抑制作用により,子宮腺筋症や子宮内膜症の過多月経や月経困難症に対する新しい治療法として注目されている.当院でLNG-IUSが挿入された7症例に対して治療効果と挿入後の経過について検討したので報告する.【背景】2009年3月から2009年10月までに当科でLNG-IUS挿入した7症例を対象とした.平均年齢は41.0歳.いずれの症例も内服治療やホルモン治療から開始し,治療効果が乏しかった症例や副作用より治療継続困難となった症例にLNG-IUSを挿入した.【結果】LNG-IUS挿入後4か月で月経時に自然脱出した症例が1例.不正出血や帯下量の増量により抜去し,その後子宮全摘術施行となった症例が2例.現在も継続している症例は4例あり,そのうち挿入後著明に月経困難症が改善し,患者満足度が高いものは2例のみであった.残り2例は出血量の増加や月経期間の延長により満足度は低いが抜去希望までは至らず経過観察中の症例である.【結論】子宮腺筋症は過多月経や月経困難症を認め,患者QOLを損なう難治性の疾患である.子宮腺筋症に対してLNG-IUSを挿入することにより著明な症状改善を認めた報告例が散見される一方,当科で挿入した症例の中には脱落症例や無効例も存在した.これらの症例をふまえて子宮腺筋症に対するLNG-IUS挿入に関して適応や副作用など今後更なる考察が必要であると示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 305-305, 2010


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