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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(産科1)
葉酸添加チューインガム摂取による妊娠中の血中葉酸濃度の短期的変化


岩佐 朋美, 清水 巴菜, 小野寺 高幹, 野平 知良, 岡部 一裕
東京医科大学八王子医療センター産婦人科


【目的】厚生労働省は神経管閉鎖不全予防のため,葉酸サプリメント400μg/日と栄養バランスに留意した食事を心掛けるよう勧告している.近年,葉酸添加チューインガムが注目されているが,摂取による葉酸血中濃度の推移に関する報告は少ない.今回我々は,葉酸添加ガムが妊娠中の葉酸血中濃度に与える影響を検討した.
【対象・方法】2009年5月〜2010年3月の間に,説明の上同意を得られた妊娠後期(妊娠30〜34週)の正常妊婦7症例を対象として,葉酸添加チューインガムを投与した.チューインガムは20分間噛むことで50μgの葉酸が溶出するよう調整され,病院食摂取後2粒同時に摂取した.ガム摂取直前,1時間後,2時間後,4時間後に採血し,各々の葉酸血中濃度を測定した.比較対象として,同様の食事を摂取し葉酸添加チューインガムを摂取しなかった2症例に関し,同様の時間帯に採血して血中葉酸濃度を測定した.本研究は当院の倫理委員会の承認を得て行われた.
【結果】葉酸非添加群では,食後5.9±0.2μg/mlから食後4時間5.0±0.3μg/mlまで有意差を認めなかった.一方,葉酸添加群では食後(ガム摂取直前)4.7±2.2μg/mlに比べ,1時間値(4.9±0.3μg/ml),2時間値(4.9±0.2μg/ml),4時間値(4.7±0.1μg/ml)と1〜2時間値で葉酸血中濃度は有意に上昇していた.
【結論】妊娠中の葉酸添加チューインガム摂取は血中葉酸濃度を有意に上昇させ,葉酸摂取に有用であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 308-308, 2010


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