関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
子宮頸がん
子宮頸部小細胞癌の一例


佐藤 団1), 平田 豪1), 石原 瑞葉1), 上田 麗子1), 竹島 和美1), 時長 亜弥2), 笠井 絢子1), 高島 邦僚1), 茶木 修1), 中山 昌樹1)
横浜労災病院産婦人科1), 横浜市立大学市民総合医療センター産婦人科2)


【はじめに】子宮頸部小細胞癌は,発症頻度は全子宮頸部癌において非常に稀な疾患であり,臨床経過は若年発症で予後不良とされている.今回我々は子宮頸部小細胞癌の一例を経験したので報告する.【症例】44歳 2回経妊2回経産 健診の子宮頸部細胞診にて上皮内癌が出現したため,当院紹介受診.初診時,コルポ診にて頸管6時方向に1cm大の易出血性の腫瘤を認めた.同部位の組織診上,クロマチン濃染性の異型を示す細胞増生を認めその異型細胞はやや大型で肺癌様を呈し浸潤性に増殖していた.免疫組織化学染色にてChromogranin A(+)Synaptophysin(−),NSE(+),CD 56(+)で子宮頸部小細胞癌FIGO分類1b期と診断した.初診から手術に至るまで1ヶ月の間に同部位の腫瘤は3cm大まで腫大していた.広汎子宮全摘術施行し,術後病理組織診断は子宮頸部小細胞癌pT 1bN 0 M 0,FIGO分類1b期でリンパ節転移は認めなかった.術後CDDP+ETPによる補助化学療法を3クール施行し,主治療終了した.以後8ヶ月外来経過観察していたが,NSEは再上昇,画像診断上,肺門部と膵臓に転移を認めたため,再びEP療法施行中である.【結語】子宮頸部小細胞癌の1症例を経験した.本症例は比較的早期に発見,治療に至ったが,主治療終了後8ヶ月で再発しており極めて予後不良といえる.早期診断及び治療,さらには有効な化学療法の確立が求められる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 345-345, 2010


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会