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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
子宮頸がん
SIADHを併発した子宮頸部小細胞癌の一例


中尾 仁彦1), 米山 剛一1), 神戸 沙織1), 渡辺 建一郎1), 高橋 恵理佳2), 柿栖 睦実1), 山田 隆1), 五十嵐 健治1), 渡辺 美千明1), 鴨井 青龍3)
日本医科大学千葉北総病院女性診療科・産科1), 東京臨海病院産婦人科2), 日本医科大学付属病院女性診療科・産科3)


今回,SIADHを併発した子宮頸部小細胞癌の一例を経験したので報告する.症例は86歳3回経妊,3回経産.不正性器出血を主訴に前医を受診した.組織診にて子宮頸部小細胞癌の診断を得,当科へ紹介となった.診察では子宮腟部は腫大し,軟.腫瘤は4cm大を超えており腟壁および子宮傍組織浸潤はなく子宮頸癌Ib2期と考えられた.腫瘍マーカーはNSEが19.0ng/mlと軽度上昇を認めるほか有意な上昇はみられなかった.CT,MRIにてリンパ節転移は認められなかった.高齢であり手術は合併症にて困難と考えられたため,CCRTを選択した.4週間に亘り,骨盤外照射全50Gyおよび計100mgのCDDP投与を施行した.施行終了後3日目に骨髄抑制,敗血症性ショックとなり抗菌薬,γ-グロブリン,G-CSFの投与にて寛解した.続発症状として低Na血症を来たした.シスプラチンの副作用または小細胞癌からの産生によるSIADHと考えられた.Naの補正と水分制限を行い施行後20日目に自然軽快した.その後は,長期臥床によるADLの低下が認められたためリハビリによって改善を図り全身状態良好で施行後より70日目で自宅退院した.現在,診察およびCTによる評価では腫瘤は明らかではなく,細胞診はclassIIIa,血液検査ではNSE15.5ng/mlとなり,外来フォローしている.今回の症例につき,若干の文献的考察を踏まえ報告したい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 345-345, 2010


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