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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
腹腔鏡下子宮全摘術後に膣断端離開を起こした一例


板岡 奈央, 原田 美由紀, 平池 修, 藤本 晃久, 大須賀 穣, 矢野 哲, 武谷 雄二
東京大学女性外科


【緒言】腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)後の腟断端離開,臓器脱出は重要な合併症の一つである.今回我々はTLH術後7週目に,性交を契機に腟断端離開と離開部位における小腸脱出を起こした一例を経験したので報告する.【症例】44歳1経妊0経産.月経困難症を主訴に39歳時当科受診.子宮腺筋症を認め,月経困難症に対し保存的治療を開始したが,慢性的な腹痛が持続したため,TLHを施行した.術中所見,術後経過に問題なく術後4日目に退院,1ヵ月後の術後検診でも異常所見は認めなかった.7週間後に術後初回の性交をした所,直後より急激な下腹痛が出現し,当院救急外来を受診した.診察にて腟断端離開と小腸脱出を認め,腹式腟断端閉鎖術を施行した.腸管壊死の無い事を確認し,腟断端を経腹的に縫合閉鎖し手術終了とした.術後経過は順調で術後9日目に退院,その後の術後検診でも異常は認めていない.【考察】本症例では,TLHでの術中所見,術後経過に問題なく,腟断端修復時においても腟断端に炎症や肉芽などの異常所見を認めなかった事から,性交による機械的原因により腟断端離開を生じたと考えられた.【結論】TLHにおける腟断端離開のリスクと考え得る因子としては,腟管切開の際のパワーソース使用による組織損傷や血流不足により創傷治癒を妨げる可能性,拡大視野または腹腔鏡下縫合のため,縫合の強度が弱くなる可能性,比較的若年患者が多く,創傷治癒が成立する前に性交を再開する可能性などが言われている.しかしTLHが他の子宮全摘術と比べ腟断端を起こすリスクを高めるか否かは意見が分かれており,今後の症例の集積を待つ必要がある.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 182-182, 2011


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