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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
当科における脳血管疾患合併妊婦7例に関する検討


大西 賢人, 水主川 純, 木村 直樹, 大垣 洋子, 中西 美紗緒, 折戸 征也, 桝谷 法生, 山城 千珠, 定月 みゆき, 五味淵 秀人, 箕浦 茂樹
国立国際医療研究センター病院産婦人科


【目的】脳血管疾患合併妊娠の周産期管理においては,時に母体救命を要する場合がある.当科における脳血管疾患合併妊婦に関する検討を目的とした.【方法】2005年1月から2010年12月までに当科で分娩した脳血管疾患合併妊婦7例を対象とし,周産期予後について検討した.【成績】母体平均年齢は30.1歳,初産婦5例,経産婦2例であった.妊娠前または妊娠中に診断し脳血管疾患合併妊娠として管理した4例(A群)の内訳は下垂体腺腫2例,海綿状血管腫,脳動脈瘤が各1例であった.妊娠中または分娩時の発症で診断された3例(B群)の内訳は脳出血,くも膜下出血,子癇が各1例であった.子癇の症例は妊婦健診未受診であった.分娩様式はA群が全例,予定帝王切開(いずれも脊椎麻酔),B 群は緊急帝王切開2 例(いずれも全身麻酔),鉗子分娩1 例であった.児に関し,死亡例はなく,平均出生体重はA 群で2996.8 g,B 群で2625.0 g,Apgar スコア(1 分値/5 分値)の平均値はA 群で8.3/9.0 点,B 群で4.0/6.7 点であった.NICU に入院した児はA 群で1 例,B 群で2 例であった.B 群の母体は全例が分娩後にICU 管理を要し,入院日数はB 群で9,23,101 日間であった.母体死亡例はなかったが,脳出血の症例は後遺症を残した.【結論】妊娠前または妊娠中に診断し脳血管疾患合併妊娠として慎重に管理した場合は,母児ともに予後は良好であった.妊娠中または分娩時に初めて脳血管疾患を発症した場合の管理に難渋し,他科と連携して速やかに対応することが重要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 202-202, 2011


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