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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
胎児期より頚部嚢胞腫瘤を形成した稀な先天性梨状窩瘻の一例


加藤 令子, 芥川 修, 岩佐 朋美, 三森 麻子, 長谷川 瑛, 寺内 文敏, 井坂 惠一
東京医科大学病院産婦人科


出生前診断技術の進歩により様々な先天性嚢胞性疾患が胎児期に診断されるようになった.先天性梨状窩瘻は下咽頭先天性梨状に内開口をもつ第3または4鰓原器官由来であり嚢胞を形成し,頚部リンパ管腫との鑑別の対象となる.今回,出生前にリンパ管腫が疑われていた頚部嚢胞が,生後急性気道閉塞を来し,精査の結果,先天性梨状窩瘻と診断された症例を経験したので報告する.症例は日齢0の女児,胎生30週の胎児超音波およびMRI検査で左前頸部に3cm×3cm大の嚢胞性病変が認められリンパ管腫が疑われた.母体の羊水過多や頸部の周囲臓器圧迫所見は認められなかった.その後の妊娠経過には異常は認められなかった.妊娠37週3日陣痛発来するも,回旋異常が認められたため同日帝王切開術を施行した.出生体重は2730g Apgarスコアは1分後8点,5分後10点だった.日齢1より嚢胞は急激に増大し気道圧迫症状を来したため頸部X線CTで嚢胞内に鏡画像を伴う液体貯留を認め,また3D―CTにて先天性梨状窩瘻が疑われた.その後日齢31に手術を施行した.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 205-205, 2011


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