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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
米国血液銀行協会認証施設である当院臍帯血保管施設の品質管理


齋藤 弘一, 阿部 一也, 小池 ひとみ, 村木 紗知, 難波 直子, 間瀬 徳光, 上田 万莉, 疋田 裕美, 大橋 浩文, 森田 豊, 丸茂 元三, 石田 友彦
板橋中央総合病院産婦人科


当院では,当院倫理委員会の承認後,臍帯血の個人保管施設を2004年から開設している.臍帯血の個人保管希望に対しては,患者からのインフォームドコンセントを得た上で,臍帯血の採取依頼に応じているが,中立性の観点から特定の保管施設を推薦せず,基本的にクライアントが希望した施設で保管することとしている.近年,再生医療研究の急速な発展に伴い,幹細胞治療の臨床治験も徐々に増えつつあり,臍帯血の幹細胞も造血幹細胞移植のみならず脳性麻痺や糖尿病など様々な疾患の臨床に利用されはじめている.幹細胞治療においては自己の細胞を保管しておくことは拒絶反応の心配が少ないという利点がある.しかしながら細胞保管に関しては厳格な品質管理のもとで行われなければならず,そのガイドラインが必須となる.当院の保管施設は,諸外国,特に米国においてほとんどの保管施設が採用している米国血液銀行協会(AABB:American Association of Blood Banks)のガイドラインを遵守している.このガイドラインは,2年に1度改訂され,現在では幹細胞治療を見据えたガイドライン(Standards for Cellular Therapy Product Services 4th ed.)となっており,米国では認証施設で保管された自己臍帯血を用いた幹細胞治療の治験が既に数十例実施されている.臍帯血保管において重要なことは,臨床において細胞を利用する際に,保管した細胞の品質を保証できることである.当施設のように,AABB 認証を受けるなどの,臍帯血保管上の品質管理が肝要であると考える.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 227-227, 2011


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