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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
外陰部巨大侵襲性血管粘液腫の1例


佐柄 祐介, 池田 仁恵, 林 優, 篠田 真理, 田島 敏樹, 信田 政子, 平澤 猛, 村松 俊成, 石本 人士, 和泉 俊一郎, 三上 幹男
東海大学医学部専門診療学系産婦人科


【緒言】侵襲性血管粘液腫は,生殖年齢の女性の外陰部や骨盤内に好発する非常に稀な間葉系軟部腫瘍で,slow―growingであるが,周囲に浸潤性に発育し再発を繰り返すことが多い.今回われわれが経験した外陰部巨大侵襲性血管粘液腫の1例について報告する.【症例】49歳,5経妊2経産.5年前から左側外陰部腫瘤を認めていたが放置.次第に増大,日常生活に支障をきたすようになったため前医受診,当院紹介受診となった.初診時,左側外陰部に150×95×90mm大の腫瘤を認め,一部は表皮が破綻し腫瘤自体が露出していた.MRI上,腫瘤の周囲組織への浸潤像は認めず,手術にて完全摘出が可能であった.病理所見は細胞成分の少ない血管を豊富に含んだ粘液組織で,desmin(+),SM-actin(+),CD 34(−),S-100(−)であった.【まとめ】侵襲性血管粘液種の治療の第一選択は外科的治療であるが,局所再発率が高いため,手術に際しては腫瘍の広がりを十分に精査し完全摘出することが重要である.また本疾患ではestrogen receptor あるいはprogesterone receptor が陽性になることが多く,再発も高率に認められることから術後療法として,あるいは再発に対してgonadotropin-releasing hormone agonist が投与されることがある.本疾患は良性腫瘍であるが,術後も長期間にわたる経過観察が必要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 234-234, 2011


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