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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
体外受精における胎盤・臍帯異常の検討


高木 清考1, 鈴木 真2, 己斐 秀樹1, 松浦 拓人2, 伊豆田 千夏2, 可世木 華子2, 高矢 寿光2, 田中 亜由子2, 大内 久美1, 古澤 嘉明2, 清水 幸子2, 亀田 省吾2
亀田メディカルセンター不妊生殖科1, 亀田メディカルセンター産婦人科2


目的:近年増加傾向にある体外受精胚移植や顕微授精などの高度生殖補助医療(ART)は胎盤の位置異常などの周産期リスクが増加することが示唆されている.周産期の予後を決定する大きな要因であるため,不妊患者への情報提供となる当院での結果を明らかにする目的で検討をおこなった.方法:2008年4月から2011年3月までの当院で分娩した単胎妊娠の中で胎盤異常,単一臍帯動脈の発生頻度をART妊娠群と自然妊娠+一般不妊治療妊娠群にわけ検討した.胎盤異常として前置胎盤,低置胎盤,癒着胎盤,常位胎盤早期剥離を検討項目とした.前置胎盤は全前置胎盤,部分前置胎盤,辺縁前置胎盤を含めるものとし,低置胎盤は妊娠34週の診察にて内子宮口から胎盤辺縁までの距離が2cm以内であるものとした.統計解析はχ二乗検定を用いた.成績:自然妊娠+一般不妊治療妊娠(A群)2717例,ART妊娠(B群)92例であった.胎盤の位置異常(前置胎盤+低置胎盤)はA群,B群でそれぞれ22例(0.8%),4例(4.3%)であり,有意差を認めた.癒着胎盤はA群,B群でそれぞれ3例(0.1%),1例(1.1%)であり,有意差を認めなかった.常位胎盤早期剥離はA群,B群でそれぞれ27例(9.9%),2例(2.2%)であり,有意差を認めなかった.単一臍帯動脈はA群,B群でそれぞれ11例(4.0%),1例(1.1%)であり,有意差を認めなかった.結論:今回の検討ではART妊娠では胎盤の位置異常に有意差を認めた.癒着胎盤,常位胎盤早期剥離,単一臍帯動脈では有意差を認めなかった.患者への情報提供をする上で今後より大規模な検討が必要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 294-294, 2011


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