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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当院における羊水染色体検査の検討


中村 学, 日下田 大輔, 牛久 妙, 諏訪 裕人, 宮本 純孝, 西村 俊信, 安藤 昭彦
さいたま赤十字病院産婦人科


近年,高齢妊娠の増加,母体血清マーカーや胎児超音波検査の普及により,羊水染色体検査を希望する患者が増えてきた.2003年1月から2011年5月までに当院で羊水染色体検査を施行した281例を対象に,検査数の年次推移,年齢,検査の適応,検査施行週数,検査結果,穿刺後の合併症について検討したので報告する.検査数は年々増加の傾向にある.検査症例の年齢分布は35歳から39歳が139例で49.5%,40歳以上が66例で23.5%,30歳から34歳が61例で21.7%,25歳から29歳までが15例で5.3%であった.検査の適応は高齢妊娠によるものが一番多く,146例で52.0%を占めていた.次に母体血清マーカー高値が60例で21.4%.以下,NT肥厚29例(10.3%),本人希望21例(7.5%),親戚に染色体異常10例(3.5%),既往染色体異常児分娩9例(3.2%),既往染色体以外の異常児分娩4例(1.4%),親戚に染色体以外の異常2例(0.7%)であった.検査施行週数は16週が一番多く104例で37.0%を占め,15週から17週までで全体の89.3%を占めていた.検査結果の核型異常の総数は13例で,異常核型出現率は4.6%であった.その内訳は21トリソミーが5例,18トリソミーが2例,13トリソミーが1例,ターナー症候群が3例,トリプルXが1例,過剰マーカー染色体が1例であった.穿刺後の合併症として,穿刺に起因すると考えられる破水が1例あり,発症率は0.4%であった.羊水染色体検査などの出生前診断は,種々の倫理的問題があり,また頻度は少ないものの,検査による合併症も存在する.検査の施行にあたっては,適応の選択や事前の十分なインフォームドコンセントが必要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 315-315, 2011


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