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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当科における最近3年間の既往帝王切開妊娠と帝王切開後経腟分娩VBACの状況


井上 千春, 竹中 俊文, 島村 京子, 亀田 高志, 鏡 一成, 深石 孝夫
桐生厚生総合病院産婦人科


目的 帝王切開リスクの高い紹介症例の多い当院においては,近年3年間の帝王切開率は約35%の水準に達している.これに伴い当院妊婦健診外来では既往帝王切開妊娠例の受診が増加しており,既往帝王切開妊娠をどう管理するのか重要な問題となっている.当院では産科診療ガイドラインに準拠して帝王切開後経腟分娩(VBAC)を実施している.そこで直近3年間における当院での既往帝王切開妊娠の動向について報告する.方法 2008年〜2010年までの当院における分娩症例カルテを後方視的に検討した.結果 2008年〜2010年の3年間に分娩総数2401件中,帝王切開症例は868件,35.6%に達している.一方,分娩全件のうち既往帝王切開妊娠症例は212例であった.インフォームドコンセントを経た後,53名が帝王切開後の経腟分娩試行を希望した.全例で自然陣痛発来を最大42週まで待機し,分娩誘発・促進は実施しなかった.42例(81.1%)がVBACに成功した.不成功に終わった10例は,分娩停止5例,既往帝切創部付近の痛み3例,出血1例,42週まで陣発せず1例であった.考察 当院の特徴としては,ガイドラインと照らし合わせて妥当と思われる条件においても,希望にて選択的帝王切開を選ぶ場合が多かった.既往帝王切開例212例のうち,前2回以上帝王切開既往症例が34例あった.さらに今回双胎等の希少例が差し引かれ残り176例は少なくとも選択の余地があったが,123例(約70%)はインフォームドコンセント後に再度帝王切開を希望された.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 322-322, 2011


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