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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
一絨毛膜二羊膜双胎の妊娠中期経過と周産期予後に関する検討


齊藤 真1, 奥田 美加1, 山本 恵1, 永井 康一1, 粒来 拓1, 加藤 沙絵1, 持丸 綾1, 望月 昭彦1, 倉澤 健太郎1, 青木 茂1, 高橋 恒男1, 平原 史樹2
横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター1, 横浜市立大学附属病院産婦人科2


【緒言】一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)は双胎間輸血症候群(TTTS)や早産等のリスクが高く,特に早期発症例では超早産となる可能性がある.一方,妊娠末期まで安定した経過をたどる例も少なからず存在する.MD双胎の妊娠中期における経過と転帰について検討した. 【方法】2010年1月から2011年6月に当院で妊娠14週以降継続して管理したMD双胎47例について後方視的に検討した. 【成績】両児IUFDとなった2例(21w,27w)は,いずれも妊娠初期に一児のNTを認め,うち27wの一例では妊娠16週で羊水染色体検査を施行し正常核型であった.一児死亡は2例(21w,23w)で発生し,妊娠20週までに二児間の成長差を認めていた.TTTSを発症した3例では,妊娠16週までに羊水量の明らかな不均衡が生じていた.2例は他院でFLP施行後妊娠継続中,1例は妊娠19週から管理入院ののち妊娠33週で分娩した.他の40例に妊娠28週未満の早産例はなく,妊娠34週未満の早産3例のうち,妊娠30週の自然早産1例は妊娠16週から頸管長短縮傾向があった.他の2例は人工早産であった(常位胎盤早期剥離,腎機能悪化). 【結論】MD双胎における両児IUFD,TTTSおよび妊娠34週未満自然早産では妊娠16週までに,一児IUFDでは妊娠20週までに異常経過を疑う何らかの所見を呈していた.妊娠22週未満での注意深い観察が経過の予測につながる可能性が示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 331-331, 2011


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