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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
緊急帝王切開術後に両側卵巣静脈のみに血栓を認めた一例


垣本 壮一郎, 吉永 洋輔, 笹 秀典, 長谷川 ゆり, 精 きぐな, 大久保 和樹, 古谷 健一
防衛医科大学校産婦人科


(緒言)深部静脈血栓症は妊娠,分娩,長期臥床などをリスクとして産後起こりうる合併症である.深部静脈血栓症のうち卵巣静脈血栓症は全分娩数のうち0.05〜0.18%を占め,血栓は卵巣静脈だけでなく同時に腸骨静脈や下大静脈も閉塞することが多い.卵巣静脈血栓症は分娩後に下腹部痛や発熱が遷延することから診断に至る例が多く,また13%に肺塞栓症をきたす.我々は帝王切開術後に無症候性の両側卵巣静脈血栓症を呈した症例を経験したので報告する.(症例)24歳女性,2経妊1経産,BMI 23.4.妊娠30週6日より切迫早産に対して入院加療されていた.妊娠33週5日切迫早産及び骨盤位のため前医より母体搬送となった.妊娠33週6日陣痛発来を認め,緊急帝王切開施行した.術後1日目フィブリノゲン105mg/dl,FDP 459μg/mlを認めた.呼吸困難感を認めず,明らかな肺塞栓を疑う理学所見も認めなかった.造影CTにて肺動脈に明らかな血栓を認めず,両総腸骨静脈から両下肢静脈にも明らかな血栓を認めなかった.しかし右卵巣静脈に長径5cm,左卵巣静脈に腎静脈合流部に及ぶ血栓を認めた.両側卵巣静脈血栓症に対して低用量未分画ヘパリンにて抗凝固療法を開始した.術後4日目造影CTにて右側卵巣静脈血栓の縮小,微小な肺塞栓を認めた.術後7日目経口ワーファリンに移行,術後25日目D-dimerの陰転化後,造影CT検査にて血栓を認めないことを確認し抗凝固療法を終了した.(結語)本症例は他の深部静脈に血栓を認めず両側卵巣静脈血栓症を発症した.本症例の様に切迫早産などによる長期臥床後,緊急帝王切開後に卵巣静脈血栓症のみを認める症例は存在すると考えられ,深部静脈血栓症診断において考慮すべき病態である.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 335-335, 2011


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