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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
癌腫が小細胞癌であった子宮頸部癌肉腫の一症例


石井 怜, 不殿 絢子, 石山 俊輔, 平田 麻実, 津堅 美貴子, 梅木 英紀, 染川 可明
JAとりで総合医療センター産婦人科


子宮頸部癌肉腫は非常に稀な頸部腫瘍であり,その頻度は子宮癌肉腫の0.49%,子宮頸部悪性腫瘍の0.38%とされている.一例報告は散見されるが多数例報告は少なく,その臨床的・病理学的特徴や治療法に不明な点が多い.今回我々は,癌腫が小細胞癌主体であった子宮頸部同所性癌肉腫の症例を経験したので報告する.【症例】43歳 1経産.2ヶ月前より持続する不正出血を主訴に前医受診し,筋腫分娩疑いにて当科紹介受診.腟鏡診にて子宮頸部前唇より発育する易出血性の3cm大有茎性腫瘤を認め,内診中に容易に脱落した.子宮体部には病変なく,脱落した腫瘍の組織診により癌腫の大部分が小細胞癌(CIS,AISが一部混在),肉腫が平滑筋肉腫である頸部癌肉腫と診断した.NSE含め腫瘍マーカーの上昇はなかったが,胸~腹部CTで同腫瘍の他,左卵巣嚢胞,9cm大の不均一な造影効果を呈する右腎腫瘍,13mm大の肝結節影を認めた.腹式単純子宮全摘術+左付属器切除術+右腎摘出術を施行,術後診断は子宮頸部癌肉腫(pT1b),左卵巣漿液性嚢胞,右後腎性腺腫であった.術後,肝転移巣の増大を認めていたこと,頸部腫瘍の筋層浸潤と脈管侵襲が癌腫の小細胞癌のみにより構成されていた(肉腫成分は認めなかった)ことより,子宮頸部小細胞癌・腺癌に有効であるとされるMEP療法を開始した(MitomycinC 10mg/body day1,Etoposide 100mg/body day1 3 5,Cisplatin 50mg/body).現在2コース施行後,肝転移巣の消失を認めた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 338-338, 2011


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