関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
周術期管理が困難であった巨大卵巣腫瘍(48kg)の一例


立山 尚子, 土居 大祐, 森 瑛子, 加藤 雅彦, 柿栖 睦実, 山口 道子, 西田 直子, 深見 武彦, 松島 隆, 可世木 久幸, 朝倉 啓文
日本医科大学武蔵小杉病院女性診療科・産科


【緒言】先進国において巨大卵巣腫瘍(15kg以上)に遭遇することはまれになっている.今回我々は48kgに達する巨大卵巣腫瘍の診断で,周術期管理に苦慮した一例を経験したので報告する.【症例】68歳,4経妊3経産.3年前より腹部腫瘤の自覚あるも放置,2カ月前ベッドより転落し,自力での移動困難となり,当院救命救急センターに搬送された.CT上巨大腹部腫瘤の診断となり,当科紹介となった.入院時,腹部膨隆し(腹囲140cm)仰臥位不可,胸部圧迫によりSpO2 89%,全身(特に下肢)浮腫,下腹部に広範囲な褥創を認めた.画像上内部均一な巨大嚢胞性腫瘍をみとめ,他臓器の著明な圧排をみとめた.開腹手術を施行,左側臥位のまま開腹し,内溶液を緩徐に吸引(46L)した後,仰臥位に体位変換し,両側付属器切除術,大網切除術を施行した.術中出血1150gに達し,術中より昇圧剤(DOA),アルブミン製剤,輸血を開始した.術当日腹腔内留置したドレーンより大量の排液をみとめ,術後1日目までに濃厚赤血球12単位,新鮮凍結血漿12単位を要した.また術後11日目まで昇圧剤,12日目まで人工呼吸器を要したが,その後経口摂取開始,リハビリにより自力歩行可能となり,術後44日目退院となった.病理検査ではmucinous borderline tumorの診断であり,今後外来で経過観察の予定である.【考察】低栄養状態に加え,開腹術施行による急激な腹圧低下により静脈環流の低下,心拍出量の変化,肺の再拡張,横隔膜・呼吸筋の非薄化により昇圧剤や呼吸の補助が必要であり,周術期管理に苦慮したと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 347-347, 2011


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会