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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
帝王切開瘢痕部内に胎嚢を認めた進行流産の一例


安井 麻利江, 五十嵐 美和, 小野 修一, 山下 恵理子, 桑原 慶充, 里見 操緒, 澤 倫太郎, 明楽 重夫, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科


緒言)帝王切開瘢痕部に菲薄化を認める流産症例に際しては,出血や子宮損傷に留意した慎重な対応が求められる.今回我々は,帝王切開瘢痕部妊娠と鑑別し,集学的治療を行った進行流産の1例を経験したので報告する. 症例)41歳 2経妊2経産(帝王切開2回)平成23年4月1日前医初診.超音波上,帝王切開瘢痕部妊娠が疑われ,4月5日(9週3日)当科に紹介初診となった.初診時,経腟超音波検査にて,周囲に血流を伴う胎嚢(28mm)を瘢痕部内に認めた.CRLは19mmで心拍を認めず,血中hCG値は39,452.6IU/lであった.4月6日,骨盤MRIを施行.子宮底部後壁に胎嚢の付着部位を示唆するT2W1で高信号の領域を認め,定形的な瘢痕部妊娠,すなわち瘢痕部に着床した妊娠とは異なる所見と考えられた.4月7日に持続的な強出血を認め緊急入院.子宮温存希望あり,瘢痕部妊娠の管理方針に準じて子宮動脈塞栓術およびメソトレキセート全身投与を行った.同日,性器出血は著明に減少し,血中hCG値は4月9日,17,030.2IU/l,4月11日5,947IU/lと下降を示した.4月13日血中hCG値2,493IU/l,超音波検査にて胎嚢周囲の血流の消失を確認し,超音波ガイド下,子宮内容除去術を施行.術中,術後出血は少量であった.4月16日,血中hCG値は468IU/lに下降し,退院.5月2日に施行した骨盤MRI検査では瘢痕部周囲に残存病変を認めず,5月13日,血中hCG値はカットオフ以下を示した.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 363-363, 2011


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