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【特集】
子宮腺筋症に対してレボノルゲストレル除放型子宮内避妊システム(LNG-IUS)を使用した8症例の検討


河野 彩子1), 渡り 綾子1), 小堀 宏之1), 鈴木 敏史1), 平井 千裕1), 島貫 洋太1), 永井 富裕子1), 糸賀 知子1), 西岡 暢子1), 山本 勉1), 竹田 省2)
越谷市立病院産婦人科1), 順天堂大学産婦人科2)


 レボノルゲストレル除放型子宮内システム(LNG-IUS)は子宮内に装着し,レボノルゲストレル(第2世代黄体ホルモン)を持続的に放出することで長期間にわたり高い避妊効果が期待できるとして2007年に本邦でも避妊器具として承認された.しかしLNG-IUSは避妊システムとしてだけでなく,子宮内膜増殖抑制作用により,子宮腺筋症や子宮内膜症の過多月経や月経困難症に対する新しい治療法として注目されている.当院でLNG-IUSを挿入した子宮腺筋症患者8例に対して治療効果と挿入後の経過について検討したので報告する.対象は2009年3月から2009年10月までに当院プロトコールに準拠してLNG-IUSを挿入した子宮腺筋症患者8症例とした.症例の経過として治療継続例は4例,治療脱落例は4例であり,うち副作用による希望抜去例が2例,自然脱落例が2例であった.治療継続例のうち満足度の高い症例は2例にとどまり,また効果発現に1年以上有した症例は3例を占めていた.治療脱落例のうち3例は半年以内に脱落した.副作用として過長月経が多く認められ,満足度低下の大きな要因と考えられた.今後LNG-IUSの使用にあたっては更なる臨床所見と治療効果や副作用との関係を検討する必要性があると考えられた.

Key words:levonorgestrel-releasing intrauterine system (LNG-IUS), adenomyosis, hyper-menorrhea, dys-menorrhea

関東連合産科婦人科学会誌, 48(4) 465-469, 2011


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