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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題】
当院における婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術への取り組み〜先進医療取得まで〜


林 茂徳, 二宮 秀美, 飯野 孝太郎, 大木 慎也, 仙波 宏史, 福武 麻理絵, 上野 和典, 山下 博, 高橋 純, 小澤 伸晃, 新井 宏治
国立病院機構東京医療センター産婦人科


【目的】婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術,特に後腹膜リンパ節郭清を含む手術は1990年代初めに報告されて以来,欧米および台湾・韓国などのアジア圏を中心としてすでに広く施行されている.ところが,日本の婦人科においては,癌手術の根治性に対する危惧から,婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術は,婦人科腫瘍学会が提唱しているガイドラインにも「標準的術式としては確立していない」と記載されており,現状では保険適応もなく一部の施設のみで先進医療または自費診療で施行されている状況である.しかしながら,婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術は,全国の婦人科腫瘍を扱う施設において導入が検討され始めている.外科・泌尿器科などでは国内でも悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術は施行され,症例を適切に選択すれば,疾患の予後には悪影響を及ぼさないと考えられている.当院では安全で質の高い手術を提供することを目的として,患者の同意を前提とした腹腔鏡下悪性腫瘍手術による医療計画を立案し,倫理委員会の承認を得て平成22年度10月より婦人科悪性腫瘍に対する腹腔鏡下手術を開始した.【対象】子宮体癌および,子宮頸癌で腹腔鏡下手術において根治性が十分に確保できると術前に診断した症例.【結果】期間:平成22年10月から平成24年2月,症例:子宮頸癌1a1期1例,子宮内膜異型増殖症1例,子宮体癌1a期2例,1b期3例,1c期5例.【結論】平成24年2月までに12例の腹腔鏡下婦人科悪性腫瘍手術を経験したが,現在まで再発および大きな合併症は認めていない.また今回の症例の経験をもとに,腹腔鏡下子宮体癌根治手術の先進医療を申請し平成23年度11月付けで承認を取得した.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 285-285, 2012


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