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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題5】
骨転移をきたした子宮体癌の4例


高水 藍, 鈴木 千賀子, 河野 彩子, 竹田 純, 中原 万里子, 濱村 憲佑, 上山 和也, 窪 麻由美, 白井 洋平, 田嶋 敦, 野島 美知夫, 吉田 幸洋
順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科


【緒言】乳癌,前立腺癌,肺癌に比べ,子宮原発悪性腫瘍の骨転移は稀である.そこで今回,我々は子宮体癌の骨転移症例を4例経験したので報告する.【症例1】43歳0経妊0経産.腹部膨満感主訴に近医受診し,腹水貯留,子宮体部腫瘤あり当科紹介となった.子宮内膜組織診で類内膜腺癌であり,腹式単純子宮全摘術,両側付属器切除術,大網切除術施行.術後stageIVの診断でTC療法6コースを施行したが,2カ月後歩行困難があり,MRI施行したところ転移性脊椎腫瘍,髄外腫瘍認めた.【症例2】64歳1経妊1経産.咳嗽を主訴に近医受診.胸水貯留と骨盤内腫瘤を認め当科紹介受診.子宮内膜組織診で類内膜腺癌を認め,肺転移がありstageIVと診断した.術前化学療法としてTAC療法施行後,腹式単純子宮全摘術,両側付属器切除術,骨盤リンパ節郭清,大網切除術施行.術後TAC療法を継続したが,副作用強く中止した.4カ月後胸背部痛あり,MRI上胸椎転移を認めた.【症例3】70歳2経妊2経産.性器出血を主訴に来院,子宮内膜組織診で類内膜腺癌,手術不能と判断し,放射線治療施行した.8カ月後に頚部痛と右半身運動障害で来院,MRI上頸椎転移を認めた.【症例4】72歳1経妊1経産.腹水貯留,子宮腫大を指摘され紹介受診.子宮内膜組織診で類内膜腺癌と診断され腹式単純子宮全摘術,両側付属器切除術,大網切除術施行した.大網に転移を認めstageIVの診断で術後DC療法開始するも増悪.6カ月後に腰痛が出現,MRI上胸腰椎,右腸骨に骨転移を認めた.【結語】子宮体癌の骨転移の頻度は低いが,腰痛や下肢痛などの症状が出現した際は骨転移を考慮し精査の必要があると考えられる.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 297-297, 2012


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