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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題19】
発熱・外陰痛で発症したFournier壊疽の1例


阿部 一也, 小池 ひとみ, 長谷川 澄子, 内田 紗知, 難波 直子, 間瀬 徳光, 疋田 裕美, 上田 万莉, 森田 豊, 大橋 浩文, 丸茂 元三, 石田 友彦
板橋中央総合病院産婦人科


【症例】77歳,5経妊3経産,閉経50歳.【既往歴】子宮筋腫に対して子宮全摘術および両側付属器切除術を施行.糖尿病.【現病歴】3日前より外陰痛および硬結の出現を自覚した.前日夜間より38℃台の発熱,悪寒の出現を自覚し,増悪したため当院救急外来を受診.初診時,体温38.5℃,血圧148/79mmHg,脈拍111bpm,身体所見で外陰部に右大陰唇を中心に発赤・腫脹・圧痛が著明であり,一部自潰し滲出液を認めていた.腟壁に明らかな異常所見なし.血液検査でCRP 13mg/dl,WBC 14200/μlと上昇を認め外陰部蜂窩織炎の診断で当院当科に入院,抗生剤治療を開始した.病状に改善を認めないため第5病日CT検査施行し右外陰部皮下組織内にガス産生を伴う膿瘍を認め,CRP 26mg/dl,WBC 15300/μlと増悪を認めた.保存的治療で改善せず皮膚科転科となりFournier壊疽の診断で第6病日に緊急皮膚切開術を施行した.術後も抗生剤治療を継続し,炎症反応陰性化したのち,第47病日に分層植皮術施行.植皮の生着が良好であることを確認し,第60病日に退院となった.【結語】会陰部に生じた壊死性筋膜炎をFournier壊疽と呼ぶ.症例数は決して多くなく,女性では稀な疾患であるが,診断・治療が遅れると敗血症から多臓器不全へとつながる重篤な疾患である.本症例に文献的考察を加え報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 339-339, 2012


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