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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題23】
当院での高齢分娩症例に関する後方視的検討


佐藤 加奈子1, 宮腰 藍衣1, 平田 豪1, 上田 麗子1, 竹内 梓1, 笠井 絢子1, 井畑 穰1, 茶木 修2, 中山 昌樹1
横浜労災病院産婦人科1, 横浜労災病院分娩部2


【緒言】日本で周産期統計が開始されてから約60年になる.その間分娩年齢の高齢化は右肩上がりに進んでおり,現在全平均で30歳が目前に迫っている.その原因としては結婚年齢の高齢化や生殖医療の発達が考えられ,今後も分娩年齢は上昇し続けると予想される.【目的】高齢妊娠は一般的にハイリスクであると考えられている.理由は,妊娠高血圧症候群,妊娠糖尿病,帝王切開率の上昇などを伴うためである.そこで,具体的に我々産婦人科医がより注意すべきは何であるのかを検討するために分析を行った.【対象・方法】2011年1月〜12月の当院分娩症例859例を対象とした.平均分娩年齢は32.0歳であり,35歳以上の初産婦が152人(17.5%),うち40歳以上の初産婦が28人(3.2%)40歳以上の経産婦は35人(4.0%)であった(WHOでは35歳以上の初産婦の出産と40歳以上の経産婦の出産を合わせて高齢出産と定義している).これらの症例の中で早産,急速遂娩,微弱陣痛,選択帝王切開術,緊急帝王切開術,妊娠高血圧症候群,常位胎盤早期剥離,胎児発育遅延,前置胎盤,妊娠糖尿病について高齢分娩と非高齢分娩に分類し各々のリスクについて後方視的に検討した.【結果】有意差が出たのは急速遂娩(0.01<p),微弱陣痛(0.01<p),前置胎盤(p=0.03)であり他の項目は有意差が出なかった.【考察】日常診療で受ける印象と比較すると,今回の統計上,高齢出産は明らかなハイリスクとはならなかった.しかし,重要なのは適切な医療介入と患者への情報提供であり,重症化を防ぐことであると思われる.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 351-351, 2012


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