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【症例報告】
腹腔鏡下手術にて治療した粘液性境界悪性腫瘍を合併した未熟奇形腫の一例


杉山 太朗, 佐柄 祐介, 柏木 寛史, 成田 篤哉, 石井 博樹, 宇田 優貴, 西島 義博, 東郷 敦子, 前田 大伸, 村松 俊成, 三上 幹男
東海大学医学部付属八王子病院産婦人科


 粘液性境界悪性腫瘍を合併したかなり稀な未熟奇形腫を,腹腔鏡で二期的に治療した症例を経験したので報告する.症例は21歳0経妊0経産,月経不順にて近医受診したところ10 cm大の左卵巣腫瘍を認め,当院紹介受診となった.MRIにて奇形腫が疑われたため,腹腔鏡補助下左卵巣嚢腫摘出術を施行した.病理組織診断は未熟奇形腫grade1と粘液性境界悪性腫瘍の合併であった.卵巣がん治療ガイドラインを参考に,約2か月後に腹腔鏡下左付属器摘出術+右卵巣生検+大網部分切除を施行した.病理組織診断では残存腫瘍を認めず,その後再発兆候はない.若年者の卵巣腫瘍の場合,明らかな悪性所見がなければ腹腔鏡下手術が選択されることが多い.術後結果で悪性所見を認めた場合でも,追加の腹腔鏡下手術を施行することで比較的容易な手技で治療を完遂することが可能と思われた.

Key words:Immature teratoma, Mucinous borderline tumor, Laparoscopic surgery

関東連合産科婦人科学会誌, 49(4) 639-644, 2012


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