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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
予期しなかった妊娠・出産・子育てへの相談:特別養子縁組を選択肢に含めたアプローチ


星野 寛美1,2
特定非営利活動法人環(わ)の会1, 関東労災病院産婦人科2


【目的】当会では,予期しなかった妊娠,出産,子育てに行き詰まり,虐待の危険性も有する方々からの相談に応じ,特別養子縁組の選択肢も含めたカウンセリングを行っている.その取り組み結果について分析し,虐待防止のためのアプローチのあり方について,検討する. 【方法】ホームページ,全国の児童相談所,医療機関などを通じて,当会についての情報を得て,メールおよび電話にて相談を寄せたケースについて,分析した.なお,個人情報保護法に基づき,個別の情報が漏洩することのないよう,個人識別ができない状態での分析を行った. 【集計・分析結果】平成14年から24年末までに相談を寄せたケースは,494人であった. 年齢は11歳から53歳に及んだが,10代後半および20代前半が最も多かった. 結婚状態としては,66%が未婚であった. 相談時期は,妊娠中が69%を占め,出産当日から1週間目までが6%,生後2週間目から1ヶ月目までが4%であった. 相談理由の主なものとしては,家庭環境が54%を占めた. その後の経過としては,196人が,当会で,養子縁組の手続きを取り,192人の子どもたちが特別養子として,育て親の家庭に迎えられた. 【結論】相談を寄せてきた時期は,妊娠中および生後1ヶ月までが79%を占めており,産科領域で管理すべき時期と一致した. 特別養子縁組を選択肢に加えたアプローチを行っても,全例が養子縁組を選ぶ訳ではなかった. 【考察】予期しなかった妊娠に当惑した,あるいは子育てに行き詰まった方に対して,「養子縁組」という具体的な選択肢を示すことは,乳幼児の虐待を予防する一助となっているものと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 333-333, 2013


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