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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
子宮筋腫と子宮内膜症合併症例の後方視的検討


長井 咲樹, 熊切 順, 北出 真理, 菊地 盤, 黒田 恵司, 地主 誠, 青木 洋一, 岡部 瞳, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


[目的]子宮筋腫,子宮内膜症はいずれも生殖年齢の女性に多く認められる婦人科良性疾患であり,下腹部痛,月経異常や不妊症等の原因になるとされているが,両疾患の合併頻度に関する報告は少ない.このため,当院で経験した子宮筋腫と子宮内膜症合併症例を後方視的に評価し,子宮内膜症の合併を予測できる因子について検討した. [対象・方法]対象は2010年1月から2011年12月までに当院において腹腔鏡下子宮筋腫核出術を施行した757例を対象とした.子宮内膜症の合併の有無は術前の経腟超音波,MRI,及び術中評価したRe-ASRM分類に基づいて行った.観察された子宮内膜症病変は腹膜病変,卵巣チョコレート囊胞,ダグラス窩深部子宮内膜症に分類した.また,術前背景として患者年齢,主症状,核出筋腫数,最大筋腫核径を因子とし,多変量解析による統計学的検討を行った. [結果]子宮内膜症合併症例は115例(15.2%)であった.これらの内,腹膜病変29例,卵巣チョコレート囊胞71例,ダグラス窩深部子宮内膜症15例であった.子宮内膜症合併症例の患者年齢は,37.7±4.7歳であった.術前症状は月経困難症20例,過多月経41例,圧迫症状33例,その他21例であった.子宮筋腫のみの症例と比較して子宮内膜症合併症例では術前背景の主症状として月経困難症が有意に関与していた(OR=5.6,95%CI:2.8〜11.2).卵巣チョコレート囊胞の合併には術前背景として筋腫数が有意に関与していた(OR=1.1,95%CI:1.0〜1.1). [考察]子宮筋腫と子宮内膜症の合併には子宮筋腫の性質を含めた術前所見が関与しているものと考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 361-361, 2013


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